いつもテカテカ。脂性肌に悩む男性がチェックすべき化粧品成分
2019/07/09
男性の中には、肌のベタつきやテカリなど、脂性肌に悩んでいる方が多いものです。
脂性肌は見た目が良くないだけでなく、ニキビなどの肌トラブルの原因にもなるので、ぜひ解消しておきたいところ。
こちらのページでは、男性の脂性肌対策に有効な化粧品成分をご紹介するので、化粧品選びの参考にして下さい。
目次
意外と多い脂性肌に悩む男性
朝、しっかりと洗顔をしてきたはずなのに、昼前にはもう肌がベタついている・・・。
そんな肌の悩みを抱えている男性は意外と多いものですが、それは肌が「脂性肌」になってしまっている証拠です。
脂性肌とは?
脂性肌の男性は肌がベタつくので、ついあぶらとり紙などで皮脂を除去してしまいがち。
ですが、実はその行為が脂性肌を悪化させている原因になっている可能性もあります。
その理由は、脂性肌は「肌内部の乾燥」が原因である場合もあるからです。
脂性肌の原因は乾燥と男性ホルモン
肌の内部が乾燥すると、肌は自分自身を守ろうとするために、保護剤である皮脂をたくさん分泌させようとします。
また、皮脂は男性ホルモンの「テストステロン」によって分泌されるものなので、女性と比較して、男性は特に多量の皮脂が分泌されるという結果になってしまうのです。
脂性肌対策
肌がベタベタして不快な脂性肌。
そんな脂性肌を対策するための方法はいくつかあり、それは日常生活の改善から、食生活の見直し、正しいスキンケアなど多岐に渡ります。
食生活を見直してみる
私達人間の体は、食事によって作られています。
もちろん、分泌される皮脂も食事によって作られているので、脂っぽいものを避ける食生活に改善すると、驚くほど皮脂の分泌量が改善される
こともあるのです。
サプリメントや飲み物で対策
食生活を見直すと言っても、男性は会社の付き合いで食事に行くことも多く、脂っぽい食事をしなければならないときもあるでしょう。
そんなときには、脂肪の吸収を抑えるサプリメントや、烏龍茶、黒烏龍茶などを飲むのがおすすめ。
摂取した油分を排出させるように働きかけてくれるので、上手に活用していきましょう。
生活習慣の改善をする
皮脂の分泌量をコントロールするためには、生活習慣の改善が必要な場合もあります。
- 運動不足
- 睡眠不足
- 暴飲暴食
- ストレス
- 喫煙
このような生活習慣はホルモンバランスを悪化させるので、なるべく避けるようにしてください。
化粧品で正しいスキンケアを行う
これまでにご紹介してきた方法は、長期的に取り組んでいけば脂性肌が改善できる、という対策方法でした。
ですが、「即効性が欲しい!」という男性には、化粧品でのスキンケアがおすすめです。
正しい洗顔をする
洗浄力の強い石鹸で、ゴシゴシと皮脂を洗い流すことは逆効果です。
脂性肌の男性におすすめしたい洗顔方法は、しっかりと泡立てた洗浄力の低い洗顔フォームで、優しく包み込むように洗うこと。
洗顔後にも適度な皮脂を肌の上に残すことができれば、体は過剰な皮脂を分泌させようとはしないからです。
洗顔後は化粧水や乳液でスキンケア
脂性肌の男性の中には、「ベタつきがひどくなるからスキンケアはしない」という方も多いもの。
ですが、保湿をすることは脂性肌の方にとっても大切で、洗顔によって失われた潤いを補う役割も担っています。
ただし、どの化粧品でも良いというわけではなく、次でご紹介するように「脂性肌対策に効果的な化粧品成分」が配合されているものを使うようにして下さい。
脂性肌対策に効果が期待できる化粧品成分
プロテオグリカン
「プロテオグリカン」はコラーゲンやヒアルロン酸と一緒に、肌を維持させるための成分です。プロテオグリカンには保湿効果があると言われています。ですが、その保湿効果は肌をベールで覆うような保湿ではなく、スポンジのように水分を維持するタイプの保湿効果で、毛穴が詰まりがちな脂性肌の男性にとって最適な保湿成分です。肌の中に水分を維持させる効果が高いため、肌のバランスが整い、皮脂の分泌量も調整されるでしょう。
ヒアルロン酸
「ヒアルロン酸」は、人間の細胞と細胞の隙間に存在している物質で、自らの大きさの1,000倍もの水分を貯水することで知られています。そして、肌においてもその効果は発揮され、肌の奥の方の水分量を増やすことで肌自体を健康的にして、皮脂の分泌量を減少させる働きがあると言われているのです。皮脂は肌の中の水分量が減少すると分泌過剰になる傾向があるため、保水能力が高いヒアルロン酸は脂性肌の男性にとって欠かせない成分でしょう。
コラーゲン
「コラーゲン」は人間の体内のタンパク質の約30%を占め、その内の40%が肌に存在していると言われています。コラーゲンは保湿成分として有名ですが、高い保水能力を持つヒアルロン酸の生成を促進させるため、間接的に肌内部の水分量を増やす働きを担っている成分です。ただし、ブタ由来のコラーゲンは、反対に皮脂の分泌量を増やす可能性が高いため注意が必要。利用するなら、魚由来のコラーゲンが配合されているものにしましょう。
アミノ酸
「アミノ酸」はタンパク質を構成している物質で、体の至る部位はアミノ酸で作られています。もちろん、肌にとっても必要な成分であり、肌の表面で「天然保湿因子」として水分を保持する役割を果たしています。脂性肌の男性は肌の上に皮脂が多く分泌されていますが、その皮脂は肌内部の水分が逃げないための膜となってくれます。そのため、アミノ酸で肌内部の水分を補えば、みるみる美しい肌になれる可能性があります。
レチノール
「レチノール」はビタミンAのことで、女性用化粧品の間ではアンチエイジング効果があるとして話題になっている成分です。ですが、皮脂腺をコントロールして皮脂分泌量を抑制する働きも持っているため、男性の脂性肌に対してもダイレクトな改善効果を発揮してくれるでしょう。もちろん、シワ、シミ、たるみなど年齢肌の悩みにも全般的に対応しているため、レチノールだけで様々な効果を期待することができます。
トコフェロール
「トコフェロール」はビタミンEの一種で、高い抗酸化作用を持つことが特徴です。また、体内で男性ホルモンの分泌量を減らし、皮脂の分泌量自体を軽減させるという効果も期待できます。抗酸化作用によって分泌された皮脂の酸化を抑えるため、臭い対策の成分としても活用できるでしょう。さらに、肌のバリア機能となってくれるため、アトピー性皮膚炎の方にも最適。肌の上で様々な効果を発揮してくれる成分です。
水溶性ビタミンC誘導体
「水溶性ビタミンC誘導体」とは、空気によって壊れやすいビタミンCを、化粧品に利用できるように安定化させた成分のことです。水溶性ビタミンC誘導体には多くの種類がありますが、いずれの種類でも、皮脂の分泌量を調整するという働きを持っているため、脂性肌の男性にとって強い味方となってくれるでしょう。また、皮脂分泌量調整によってニキビの改善、美白効果によってニキビ跡の改善にも効果を発揮してくれる成分です。
まとめ
皮脂の分泌は、男性ホルモンである「テストステロン」によって行われるため、肌の内部が乾燥している男性は、より多くの皮脂が分泌されがちです。
そのため、男性の脂性肌を改善していくためには、男性ホルモンのバランスを調整することと、肌内部の乾燥を改善してくことが必要。
今回ご紹介した化粧品成分は、様々な効果を持っていますが、主に次のような効果を発揮してくれます。
- 皮脂の分泌量を調整
- 男性ホルモンの分泌を抑える
- 肌内部の乾燥を予防する
これらの成分の効果を複合的に組み合わせていけば、男性の脂性肌の原因自体を除去することができるでしょう。
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