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30代以上の男性の天敵メタボリックシンドロームとは?

      2019/06/19

30代以上の男性の天敵メタボリックシンドロームとは?
30代に入ってから、お腹周りが気になることはありませんか。もしかすると、メタボリックシンドロームを心配している男性がいるかもしれませんね。
多くの男性を悩ませるメタボリックシンドロームとは、どのような状態なのでしょうか。また、どのようなリスクがあるのでしょうか。

このページでは、メタボリックシンドロームの概要と症状、対策などを解説しています。健康に大きな影響を与える恐れがあるので、気になる点がある男性は確認しておきましょう。

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が重なり、動脈硬化疾患のリスクが高まった状態です。
具体的に、どのような状態をメタボリックシンドロームというのでしょうか。

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームは、ヘソの高さの腹囲が85㎝以上(男性の場合)で、高血圧・高血糖・脂質代謝異常のうち2つに当てはまると診断されます。高血圧・高血糖・脂質代謝異常の診断基準は次の通りです。

・高血圧:収縮期血圧が130mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上
・高血糖:空腹時血糖値が110㎎/dL以上
・脂質代謝異常:中性脂肪が150㎎/dL以上かつ/またはHDLコレステロールが40㎎/dL未満

これらに該当する場合、メタボリックシンドロームが強く疑われます。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省):メタボリックシンドロームの診断基準

該当者と予備軍の割合

ここで気になるのが、メタボリックシンドロームが強く疑われる人の割合と予備軍の割合です。厚生労働省が発表している国民健康・栄養調査(以下は2016年のデータ)によると、20代から50代の割合は次のようになっています。

20代 30代 40代 50代
メタボリックシンドロームが強く疑われるものの割合 3.6% 6.0% 9.7% 25.2%
メタボリックシンドローム予備軍と考えられるものの割合 20.1% 20.7% 29.1% 27.6%

出典:e-Stat政府統計の総合窓口:「国民健康・栄養調査」メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況- メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の疑い、年齢階級別、人数、割合 – 総数・男性・女性、20歳以上〔妊婦除外〕

年齢を重ねるごとにメタボリックシンドロームを強く疑われるもの、予備軍と考えられるものの割合が高くなっています。心配な男性は、早めに対策を講じましょう。

メタボリックシンドロームによって引き起こされる症状

メタボリックシンドロームによって引き起こされる症状
メタボリックシンドロームは、30代以上の男性にとって身近な状態といえるでしょう。この状態に陥るとどのような問題が生じるのでしょうか。

生活習慣病を引き起こす

内臓脂肪が蓄積すると、生活習慣病のリスクが高まります。

たまった内臓脂肪が健康に悪影響を及ぼすからです。具体的には、

内臓脂肪から放出される脂肪が増加するために脂質異常をおこし、内臓脂肪から分泌されるアディポサイトカインの分泌異常をきたすために、血糖が増加したり血圧が上昇

出典:e-ヘルスネット:メタボリックシンドローム改善のための基本戦略

したりするなどの影響が現れます。よって、生活習慣病のリスクが高まります。

動脈硬化が進行しやすい

メタボリックシンドロームは動脈硬化疾患のリスクを高めると考えられています。メタボリックシンドロームを構成する内臓脂肪型肥満・高血圧・高血糖・脂質代謝異常が、動脈硬化を進める要因だからです。

単独でも動脈硬化を進める恐れがある内臓脂肪型肥満などですが、これらが重なると、あるいは重なる数が多くなると、動脈硬化を進める危険性がさらに高くなると考えられています。それぞれの値はそれほど高くなくても、重なることで動脈硬化が進行しやすくなるのでメタボリックシンドロームと診断された男性は十分な注意が必要です。動脈硬化が進行することによって、脳卒中や心筋梗塞、狭心症などを起こしやすくなります。

参考:e-ヘルスネット:メタボリックシンドロームとは

こんな人は要注意

こんな人は要注意
メタボリックシンドロームは、以上のほかにも健康に様々な影響を及ぼす恐ろしい状態です。メタボリックシンドロームに陥りやすいのはどのような男性なのでしょうか。

食生活が乱れている

メタボリックシンドロームのベースになる内臓脂肪の蓄積は、食生活の乱れにより引き起こされます。暴飲・暴食を続けている男性は注意しましょう。特に、糖質や脂質を多く含むお菓子、果物、乳製品などの摂りすぎには注意が必要です。

運動習慣がない

運動不足もメタボリックシンドロームを引き起こします。摂取したカロリーを消費しづらくなるからです。運動習慣がない男性も、メタボリックシンドロームに気をつけましょう。

酒・タバコを好んで摂取している

あまり知られていませんが、アルコールは予想以上に高カロリーです。1gあたり7kcalもあります。毎日、大量の酒を飲んでいると、カロリーの摂り過ぎで太ってしまう恐れがあります。

タバコは、血圧・糖代謝・脂質代謝に悪影響を及ぼします。また、タバコには動脈硬化を進める働きもあります。よって、タバコもメタボリックシンドロームに悪影響を与えると考えられています。

参考:一般社団法人日本生活習慣病予防協会:禁煙指導の専門家から『紫煙の怖さと生活習慣病予防』

解消方法

解消方法
目立った症状を現しづらいメタボリックシンドロームですが、放置していると様々な病気を引き起こすことがあります。メタボリックシンドロームは、どのように解消すればよいのでしょうか。

食事のバランスを整える

メタボリックシンドロームの主な原因は、食生活の乱れです。よって、食事のバランスを見直すことが有効な対策になります。食事は、摂取カロリーを意識しながら主食(ご飯やパン)・主菜(肉や魚)・副菜(野菜)をバランスよく食べることが重要です。
主食・主菜は1品、副菜は1~2品程度を心がけるとよいでしょう。

運動習慣を身に着ける

同じく、運動不足もメタボリックシンドロームの主な原因です。よって、運動習慣を身に着けることも有効な対策になります。
最初に取り組みたいのは、日常生活で積極的に身体を動かすこと。近い距離は歩く、エレベーターなどを使わず階段を利用するなどに取り組みます。そのうえで、ウォーキングなど、軽めの有酸素運動に取り組むとよいでしょう。
もちろん、スクワットなどの筋トレもお勧めです。筋肉量が増えると基礎代謝が高まるので太りにくくなります。これらに並行して取り組んでみてはいかがでしょうか。

健康的な生活をして脱メタボしよう!

健康的な生活をして脱メタボしよう!
仕事で慌ただしく過ごしていると、食生活が乱れて運動不足になることがありますよね。このような状態が続くと、内臓脂肪がたまってメタボリックシンドロームになるかもしれません。

メタボリックシンドロームになると、生活習慣病や動脈硬化疾患のリスクが高まります。命に係わることもあるので、気になる点がある男性は注意しましょう。
メタボリックシンドロームの主な原因は、食生活の乱れと運動不足
なので、これらの改善が予防につながります。健康的な生活を意識して、今日から脱メタボに取り組みましょう。

 - ダイエット・メタボ対策, 男のボディアケア

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